モンスターハンターの概要ページ
モンスターハンター(モンハン)とは?
プレイヤーは狩猟を生業とする1人のハンター(狩人)となって、様々な武具を手に、様々な強大なモンスターを狩猟するハンティングアクションゲーム。
国外ではRPGとして認知されている。
1~4人でアイテムの収集や、モンスターの狩猟といった依頼(クエスト)をこなし、手に入れたアイテムを使って武器や防具を強化して次の依頼を受ける…と言うのが大体のゲームの流れである。
本作の大きな特徴として、ハンターに成長要素は一切無く、どんなにクエストをクリアしても何のパラメーターも上昇しない。
倒したモンスターの素材から武器や防具を作る事はできるが、武器は攻撃力、防具の性能は防御力と戦闘を手助けする補助能力(スキル)しかないので、つまり基本的には、より強い装備を作るか、
プレイヤー自身の狩猟技術を成長させるしかない。
また、ゲームの中での話だが、このシリーズはリアリティが追求されている。
ハンターは特殊な能力を何ら持たないのに対し、モンスターは大人しい小型の草食動物から狂暴な飛竜など、様々な種がいるが、対峙する巨大なモンスター達からすれば、モンスター>>越えられない壁>>ハンターと絶対有利な条件だらけの相手に、徹底的に不利なプレイヤーが挑むと言う構図が成り立っており、一般的なアクションゲームの主人公が特殊な超能力や卓越した身体能力で常人から見れば絶対者とも呼べる敵と対等に渡り合うのに対し、モンスターハンターは「現実にこんな敵がいたら100%勝てないだろう」と言う夢も希望も殆ど無い、自然界の厳しい狩猟世界を7割以上実現してしまっている。
(残りの3割は主に、ハンターが常人と比べると完全な人外である点であり、それに伴う「巨大モンスターを倒しうる存在になれる」点であろう)
実際、最強レベルの武器の一撃であっても、対峙する巨大モンスターにとってはせいぜい軽い傷が付いたな程度のダメージでしかない。
そんな僅かなダメージを与えつづけ、底なしとも思えるモンスターの体力を少しずつ削り取っていくことで、ようやく倒すことができるのである。
このため、このゲームはプレイヤーに優しくない難易度を誇り、敬遠する人も多い。
一方で、逆に俺より強い奴に会いに行きたい挑戦的な熱血プレイヤー達からは、この高難易度が逆にこのゲームの面白さを際立たせており、四苦八苦してやっとの思いで強敵を倒した時の感動や、得られた素材から憧れの武具を作ったりする達成感が、このゲームを長く存続させているモンハンブランドなのかもしれない。
しかし、収集要素こそ豊富だが、基本的に「モンスターを狩る→装備を作る」と言うプレイの繰り返しに成るため、人によっては水増しされた単純な繰り返し作業にしかならず、向かない人にはとことん向かない。
モンスターを楽しんで狩る初心を忘れないで欲しい。
繰り返しの作業がゲームの主要な部分のため海外の受けは悪く、日本以外ではあまり人気があるとはいえないようだ。
「強く偉大な自然」というのがモンハンの世界観だが、多くの欧米人にはこれが理解しかねるらしい。
強い存在に弱い主人公で挑むより、強い自分が敵を圧倒する方が好きという気質もある。
そんなプレイヤー達と相対するモンスターだが、モンスターハンターシリーズに登場するモンスターは、RPGの魔物や怪物のような、世界征服を企んだり人間に好き好んで危害を加えるような存在ではなく、弱肉強食の自然に生きる動物という存在である。
それらから見えてくる野性味あふれる世界観は非常に美しく、当時としては余り無かった斬新さも、ハマったプレイヤーからはとことん面白い。
(完全にそうかと言われると若干怪しくなってくるモンスターもいない訳ではないが。)
Pとナンバリングはソロプレイでもそれなりに楽しめる様な作りになっているが、本来の醍醐味は集団でのパーティープレイであり、難易度もソロ前提と集団プレイ前提の難易度に一応分けられている。
そのため1人でのクリアは非常に難しい作りになっており、飛竜が出てきた辺りで実力とステータス不足で脱落する者は多い。
しかし、むしろこの高難易度に燃えてハマってしまった者には至高のゲームといっても過言では無く、普段の生活で禁断症状が出る人もいるとかいないとか。
また、一概に「どこまで行けば全クリアなのか」といった質問はご法度。
一般的な考え方ならストーリー的には村の最終緊急クエストをクリアするか、集会所の最終クエストをクリアしてエンディングを見れば一段落だろうが、モンスターハンターはクリア後からが本番とも言われている。
ではそれらを全てコンプリートすれば良いかと問われれば、そうでないかもしれない。
HR(ハンターランク)を999にすれば良いのか?全ての称号を手に入れれば良いのか?
いずれにせよ、プレイヤーが終わりと決めなければゴールなどないのである。
尚、本シリーズは基本的に15歳以上でのプレイが推奨されているが、そういった規制のない関連作品は外伝として扱われている。
外伝は、本編とはまた違った楽しさがあるが、外伝を比較的年少の頃に体験してそのまま本編に参入する者も多い。
2014年3月11日をもってシリーズ10周年を迎えることになる。
これを記念して、公式でも様々な企画が検討されている模様。